実績ゼロ主婦がWebライターとしてクラウドソーシングサイトで契約を取るまで

まん坊豆腐

「Webライターの集い」にいる塩田さんに記事をお願いしました。未経験でライターを目指す方の参考になればと思い書いてもらってます!ライター部屋で出てくるよくある質問に関しても書いてくれています!まずは読んでみてください!

【自己紹介】

塩田✎ライター

はじめまして、主婦兼在宅ライターの塩田と申します。
以前はパート勤務をしていましたが、今ではライティングによって同等の収入を得られています。

子どもの体調不良でパートをキャンセルすることがしばしばあり、「何度も休むのは申し訳ない」「収入が予定より少ない」と悩む中で頭に浮かんだのが、家にいながらPCで稼ぐ、WEBライターという道でした。

しかし当時の私は、学生時代に国語が得意だった程度の主婦。

様々なことでつまずき、思うように収入が得られない時期もありました。
この記事では、「ライターとして活動したいが、できるのだろうか?」「どのようにしてお金を稼ぐのだろうか?」など、不安や疑問を抱えている「駆け出し前」の皆様に伝えたい情報を、体験を通してお伝えします。

目次

【最初の1歩を踏み出すために】

塩田✎ライター

まずは、いざ動き出そうとしたときに迷いがちな部分について解説します。

仕事はどうやって探したの?

仕事を探すときには、どのような方法が浮かぶでしょうか。転職サイトや雑誌から応募する、働きたい企業の試験に直接挑戦する、飛び込み営業をする、などが挙げられます。私の場合、無実績で人脈ゼロの主婦がメディアに直接営業をかけることなど考えられませんでした。そこで登録したのが、ランサーズとクラウドワークスです。どちらも大手のクラウドソーシングサイトですから、聞いたことがある方も多いでしょう。ライターを探している発注者と、仕事をしたいライターとをつなげてくれるため、最初の1歩におすすめです。

その分手数料を支払わなければなりませんが、仮払い等のサポート体制がしっかりしているため、安心して仕事をしたい初心者にとって心強い味方になるでしょう。

2つのサイトの大きな特徴は以下の通りです。

クラウドワークスランサーズ
報酬支払い方法月に2回〆、2回支払い月に2回〆、2回支払い
システム手数料16.5%タスク方式や10万円未満…20%10万円以上…10%20万円以上…5%
ライティング・ネーミング案件数(2025年1月時点)1490件前後540件前後
登録者数600万人(2023年12月末)260万人(2023年11月末)

ワンポイントアドバイス💡
手数料に関しては営業代行、契約書やNDA(秘密保持)など含めたらむしろ安い方です。
最初は無理せず「クラウドソーシング」で挑戦するのが無難です。

体感としては、大きな違いはない印象です。
クラウドワークスの方が登録者数や案件数が多く見えますが、簡単なタスク形式や低単価なものも多いため、「クラウドワークスの方が良い仕事が見つかる」というわけでもないようです。
私はページの使いやすさから主にランサーズを使用していましたが、継続案件も多く、発注者とのやり取りもスムーズに行えていました。

高スペックPCは必要?

もちろんあった方が便利です。
ライターとして生計を立てていく決意が固ければなおさらでしょう。ただ、内容次第ではスマホで書ける仕事もあるため、「PCは高額だからスタートが難しい」と立ち止まるよりも、自分が持っている機器の中でできる仕事を探すほうがおすすめです。

私も最初は容量の少ないchromebookとスマホのみでスタートしました。
最初のうちは、専門性の高い仕事や文字数の多い仕事、複雑な作業が求められる仕事などに挑戦する方はあまりいないでしょう。

文字数が少ない記事や体験談、タスク作業のようなシンプルな記事であればスマホでも問題なく書けます。
実績を重ねていくうちに、参考ページが多くなったり複数の作業を同時進行する時間が増えたりするため、限界を感じるようになりました。

仕事や収入が増えていくにつれて、PCの作業が重い、何度も画面を往復しないといけないなど、面倒さが増えてきます。高スペックPCの購入を検討するのは、その時でも十分だと思います。今できる範囲の仕事だけでも、早めに挑戦してみましょう。

ワンポイントアドバイス💡
PC何買うか迷ったらメモリ8GBでもライティング「だけ」ならそんなに重い処理はないのであまり高いの買わなくても大丈夫だと思います。ましてやMacでなくても大丈夫です。※快適に使いたければメモリ16のパソコンをおすすめします。>>メモリ8GBのPCの値段を見る

実績がないのに自己紹介文は書ける?

仕事に応募する前に、まずは自身の紹介ページを作りましょう。
「実績なしでも自己紹介はできるだろうか」と不安に思うかもしれませんが、書くしかありません。あなたに興味のある方がページを見てくれた時に、少しでも好印象を与える必要があります。履歴書の「志望動機」以外の部分のような物だと思えばイメージしやすいでしょう。ライターとして活躍している先輩たちのページを真似るのもおすすめです。

実績としてポートフォリオを添付できればいいのですが、私は何もない状態でした。今はアピールできることがない…と悩まれる方も多いでしょう。

それでも、学歴や得意分野、学生の頃に身に着けたこと、現在稼働できる時間、長所など、どの仕事にもアピールできることを書きます。発注側から見ると、空欄や初期設定のままよりもしっかり書かれているほうが印象が良く、声もかけやすくなります。書ける部分だけでも、丁寧な言葉遣いで埋めておきましょう。

気になる仕事に多数応募してもいい?

自己紹介ページが出来上がれば、次はいよいよ気になる仕事への応募です。

いきなり原稿を提出するのではなく、まずは応募をして応募者の中から選んでいただき、テストライティングや作業に進む、という流れがほとんどです。ここで私が気になったのは「あれこれ応募してもいいのか?」ということでした。

多数当選した場合、納期がかぶって対応できないかもしれません。一つひとつ応募すると、落選した場合に仕事ができず、収入がない期間が延びてしまいます。まずは、気になる仕事があれば複数でも応募してみることをおすすめします。実績が少ない頃に応募できる、つまり初心者でも書けそうな案件は、おのずとライバルも多くなります。

厳しいことを書きますが、そう簡単に当選はできないもの。「たくさん当選したらどうしよう」と悩むより、落ちる前提で応募するくらいの気持ちでいる方がおすすめです。また、当選した場合でも、納期に猶予があることがほとんどでした。

最初から「2日で書ける内容だから3日で出して」と指示されることはほぼなく、多くの場合は倍程度の納期をいただけます。とにかく実績を得るため、自身の実力や他からの評価を知るためにも、気になった仕事には勇気を出して応募してみましょう。

【応募の際のポイント】

塩田✎ライター

次に、応募する際に気をつけたいポイントを紹介します。

応募要項で求められていることをしっかりと書く

自己紹介文はマイページに書いていても、発注側が応募者全員のマイページを訪問して確認することは大変です。応募文章の中で、あなたの魅力をアピールしましょう。自己紹介文とかぶっていても問題ありません。

しかし、その前に必ず書くべきことがあります。応募要項をしっかりと読み、「次の情報を記載の上ご応募ください」などの指示があれば従いましょう。発注者が欲しがっている情報ですから、丁寧に記載する必要があります。稼働可能時間、経験、年齢など、聞かれていることにしっかりと答えます。自己アピールをするのはその後にしましょう。

正しい言葉遣いや丁寧さで意欲を示す

応募要項にしっかり回答することと関連しますが、とにかく発注側に信頼してもらうための姿勢を見せることが大切です。

実績がないからこそ、真剣に取り組みたいことや正しい言葉遣いができることを示さなくてはなりません。改行や「・」などを上手に取り入れ、読みやすい文章にすることも重要です。なぜこの案件に応募したのか、どのような姿勢で取り組んでいくつもりなのか、丁寧に記載しましょう。

アピールできるところを伝える

実績はないにしろ、その案件に応募した理由があるはずです。

タイピングの速さ、テーマに関する知識、主婦ならではの視点、とにかく丁寧に取り組めることなど、自分の武器になりそうなことがあれば必ず記載しましょう。ちなみに私が初めていただいたコラムの仕事は、当時始めたばかりの趣味に関する記事でした。

今始めたばかりであり熱量が高いこと、初心者のスタートとして必要な道具や知識をリアルに答えられることなどをアピールし、数名の応募者の中から選んでいただけました。

【実績を重ねていくために】

塩田✎ライター

ひとつでも仕事に当選したら、いよいよライター活動のスタートです。
満足していただくために、実績をさらに増やしていくために、どのようなことを意識しておくべきか紹介します。

リピーター獲得のために

発注者に原稿や人柄を認めていただければ、引き続き依頼をいただけることがあります。
ランサーズでの私の実績のうち、半数以上がリピーター様によるものです。仕事相手として選んでいただくためのポイントは「当たり前のことを当たり前にすること」だと考えます。

ご縁があり、他のライターさんの校閲や指導に回ったこともありますが、「当たり前」のことをできていない方が予想以上に多く、驚きました。納期を守る、マニュアルを読む、円滑なコミュニケーションをとるなど、「そんなの当たり前ではないか」と思う内容です。顔が見えない相手と共同で作業を進めていくためには、何よりも大切なことなのです。

具体的に解説しましょう。

納期を守ること

予定通りに進めていたつもりでも、不測の事態によって執筆時間が確保できないこともあるでしょう。

育児をしているとそんなことばかりです。

しかし、納品予定時間より遅れて提出されたり、数日の余裕があったはずなのに前日に納品できないと言われたりすると、やはりマイナス要素になってしまいます。せっかくテストライティングの機会をいただけたのに納期に間に合わない…という事態にならないよう、余裕をもって進めましょう。

マニュアルを熟読すること

テストライティングの際には、発注側からマニュアルを提示されることがほとんどです。マニュアルによって様々ですが、注意事項が数点のみのところや、何十枚の文章や図、参考資料などを渡されるところがあります。

正直、これだけで「うわぁ…」と引いてしまうライターも多いと思います。しかし、その仕事をしたいのであれば、読みましょう。自分の原稿と比較し、大切なことをメモし、書き終わったあともチェックシートを作り…と、なかなか骨の折れる作業です。他の発注者とルールが異なる場合ももちろんあります。

面倒ではありますが、マニュアル確認を怠ってしまうと、求められている文章に仕上がらなかったり、不要な質問の原因になったり、あなたの評価に大きくかかわります。

もちろん最初から完璧な仕上がりで提出できるライターはほぼいません。修正が必要な場合や、たくさんのフィードバックをいただく場合もあります。しかし、マニュアルに書いてあることを質問したり、重要なルールに従えていなかったり、「明らかにマニュアルを読んでいない」と見なされると大きな不信感につながります。

不要な質問をしたり避けられるミスをしたりして発注者の仕事を増やすより、マニュアルを熟読しましょう。また、ネットで検索すると分かりそうな内容は、まず自身で調べる癖を付けましょう。

円滑なコミュニケーションを意識すること

文章力と同様に求められるものがコミュニケーション能力です。
チャットの返信が遅い、質問に答えたのにお礼がない、今どういう状態なのか分からないなど、コミュニケーションの量や質に問題があると、顔が見えない相手と一緒に仕事を進めるうえで大きな不安要素になります。

お仕事に応募している時や作業中などは、こまめにチャットやメッセージを確認しておくと安心でしょう。

文章の質を上げるために

納期を守る、指示を守る、コミュニケーションが取れる、このような相手とは安心して作業ができますね。しかし、やはりライターとして仕事をするには、求められている水準の文章を納品する必要があります。質の良い文章にするために、意識したい点を3点紹介します。

マニュアルに従う

発注者に満足してもらうためには、まずはマニュアルを厳守しましょう。発注者は、自身のメディアや動画などを閲覧してもらうための文章を求めています。つまり読ませたい読者に届けるための文章を作るためのマニュアルです。あなたのクセや強み、人柄などをアピールする場ではないため、求められている文章を書き上げましょう。

ターゲットは誰か、文字数はどれくらいか、トピックの構成はどうするのか、キーワードは何か…など、しっかり把握したうえで文章を考えます。

中学生にもわかるような文章を書く

よほど専門的な内容でない限り、難しい表現を使ったり専門用語を羅列したりする必要はありません。

むしろ、シンプルで読みやすい文章の方が多くの読者に届きます。

例えば「持続可能な社会の実現に向けて、革新的かつ包括的なアプローチが必要です」という表現は、「環境に優しい社会を作るために、広い視野や新しい取り組みが必要です」と言い換えられます。どちらも間違った表現ではありませんが、後者の方がシンプルに伝わりますよね。また、回りくどい表現も避けた方がいいでしょう。

「この記事は、あなたが目的を達成するということを目的として執筆されております」よりも「この記事は、あなたの目標達成のために書かれたものです」の方が伝わりやすいですよね。

複雑な表現や回りくどい表現は避け、誰にでもまっすぐに意味が伝わるような文章を目指しましょう。

時間を置いてから見直す

納品前には、基本的な誤字脱字はもちろん、不自然な表現はないか、マニュアルに沿っているかなど、必ず確認しましょう。様々な文章校正ツールも存在するため、早めに自分と相性の良いものを見つけられると力強いですよ。ただ、必ず自分自身で最終確認も行いましょう。

その際おすすめなのは、可能であれば1晩、最低でも数時間、別のことをしてから見直すことです。書いた直後に見直すと、書いた時の記憶や思い込みが残っているため、細かなミスや構成の問題を見落としがちです。

一度原稿から離れて客観的に見直すと、不自然な部分やより良い表現ができそうな部分などに気付きやすくなりますよ。

費用対効果ばかりを考えない

安価な仕事を避け、少ない仕事量で高収入を得たいと考えるのは当然のことでしょう。しかし、実績が少ない段階では、費用対効果にとらわれすぎない姿勢が成長を後押ししてくれます。初期の仕事は、自分のスキルや得意分野を見極めるための貴重なステップだと考えましょう。自分はどんな文章が書けるのか、どの程度のスピードで進められるのかが分かることで、自分なりの基準が見えてきます。私が仕事探しに悩んだ頃、文字起こしの仕事に挑戦したことがありました。

思った以上に苦戦したため、時給で考えると100円にも満たない作業です。ただ、「自分は〇分あればこれだけの音声が聞ける」「〇分のインタビューなら、何円以上もらえれば取り組める」と、自分なりの基準が分かったことが収穫でした。割に合わないと感じた仕事でも、書き上げた文章ややり遂げた作業は実績として数になります。もちろん、実績数ばかりを優先して過酷な仕事を受け続ける必要はありません。初期の段階では、報酬と少し切り離して、経験や実績を重視する姿勢も重要です。自分の基準や向き不向きが分かってくるまでは、幅広い仕事に取り組んでみることをおすすめします。

 挫折や失敗もある!

努力をしても、自分なりに満足できる原稿を書き上げても、残念ながら落選することや低い評価を受ける事もあります。私も、テストライティングで落とされたり、初稿の大部分が変更になったりした経験があります。悔しさや悲しさもありますが、発注者や読者に届かないと判断された原因に目を向け、次につなげる必要があります。何がいけなかったのか、当選した人との差は何なのか、できる限り確認しましょう。

フィードバックをいただけたのであれば、一つひとつの項目を確認し、修正すべき点を受け入れます。当選した人の文章や掲載予定だったメディアの記事など、発注者が求めていたものがどのような文章だったのか確認できる場合には、自分のものと比較しながら読んでみましょう。

失敗や落選で落ち込むだけでなく、糧にしながらステップアップすることに努めましょう。

【おわりに】

塩田✎ライター

ライターになるためには資格も必要なく、スマホ1台からでも始められます。私自身まだまだ未熟者ですが、自分らしい文章を書きつつ、クライアント様や読者様に喜んでもらえるこの仕事が大好きです。

この記事が、ライターとして動き出したい皆様の1歩目に繋がれば幸いです。

共に精進してまいりましょうね。

まん坊豆腐

塩田さん、ありがとうございました!めちゃ良き記事!また今回、私に直接DMを頂き、これもひとつの「営業活動」だと思うのでこういった体験談の記事求めています!みんなも連絡ください!

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