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『超パイプライン仕事術』(バーク・ヘッジ著)を営業マン目線でレビュー
「労働=収入」の働き方を、いつまで続けますか?
本書は、営業職にこそ突き刺さる「労働集約型からの脱出マニュアル」です。
◆バケツ仕事とパイプライン仕事の違い
ある村にAさんとBさんがいました。
- Aさんは毎日バケツで川の水を運び、生計を立てていました。
- Bさんは同じように水を運びながら、「パイプラインを引いて、いずれ自動的に水が流れる仕組みを作ろう」と決意します。
パイプライン作りは時間も手間もかかるうえ、周囲からの理解も得られません。
Aさんは「そんなの夢物語だ」と否定し、より大きなバケツで効率化を目指します。
けれど日々の肉体労働から解放されることはありませんでした。
一方、Bさんは淡々と地中にパイプを埋め続け、1年後に完成。
水は自然に流れ、Bさんはバケツを持たなくてもよくなり、さらに他の村にも仕組みを展開しはじめます。
◆営業マンにとっての“バケツ仕事”とは?
たとえば…
- 毎月ノルマをゼロから積み上げる新規テレアポ
- 自分ひとりの力量でこなす提案資料づくり
- 顧客対応が属人化し、休みが取れない状態
これらはすべて、「労働した分だけ報われる=労働集約型」の典型です。
効率を上げるために営業スキルを磨くことはAさんの「大きなバケツ化」に近い。
それも重要ではありますが、本書が伝えたいのは“水が自然に流れる仕組み”=資産をつくる視点です。
◆Bさん的営業の始め方:今すぐできる「仕組み化」のヒント
- 顧客紹介を自然に生む「関係性構築」
- 自動でアポイントにつながるLINE・メール施策
- ナレッジを共有し、社内の営業教育を自動化する
- コンテンツ(note、YouTubeなど)を蓄積して、営業しなくても信頼が生まれる流れを作る
これらはすべて、あなたの“営業力”を資産に変えるパイプラインです。
「毎月ゼロスタートの営業」から抜け出す第一歩になります。
◆労働集約型から抜け出せば、「自由な営業人生」が見える
Bさんはパイプライン完成後、自分の時間を取り戻し、次の挑戦へと踏み出しました。
彼の稼ぎは「働いた時間」ではなく「提供した仕組みの価値」によって生まれ続けます。
この構図は、まさに営業の未来の姿です。
- 「営業が好きだけど、体力的にこの働き方は限界かも」
- 「もっと価値のある仕事がしたいけど、時間がない」
- 「“俺がやらないと売れない”状態をどうにかしたい」
そんな悩みを抱えている人は、まず1本目のパイプを今日から引き始めてみてください。
◆まとめ:継続こそ、最大の差になる
本書で一番響いたのは「継続の力」。
パイプライン作りは報われるまで時間がかかります。
途中で不安になり、投げ出しそうにもなります。
でも、あきらめずに続けた人だけが“仕組みの恩恵”を受けられる。
📘 書籍情報
『超パイプライン仕事術』バーク・ヘッジ著
“労働集約型”から“仕組み資産型”へ
営業という仕事を一生ものの資産に変える第一歩を、ぜひこの本から。
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