レシピ通りじゃダメなんです
営業って、料理とは違う。
料理なら、レシピ通りにやればある程度おいしく仕上がる。
でも営業は、そうはいきません。
スクリプト通りに話しても、上手い営業か下手な営業かは、
驚くほどはっきりお客さんにバレる。
で、売れる営業ほど、ものすごい数の場数を踏んでる。
その中で“言葉にできない引き出し”を、自然と蓄えていくんです。
営業には「言語化できない領域」がある
営業には、ロジックでは説明しきれない“感覚”の世界があります。
たとえば経験1〜2年の頃って、
「このお客さん、なんとなく取れそう」
「うーん、厳しそう」
──そんなざっくりした判断しかできなかったりします。
でも4年、5年と経ってくると違う。
「必要最低限だけ伝えたけど、反応からして温度感は高い。
来週、軽めにプッシュすれば決まるな」──みたいな。
こういう“営業の解像度”って、スクリプトじゃ学べないんですよ。
まるで空気を味わうように、相手の表情、間、沈黙、温度を感じ取ってる。
「うまい営業」は、もはや料理人に近い
料理にたとえるなら、
火の入りすぎた魚を瞬時に見抜いて、
レモンをひとしずく垂らして味を整える──そんな感覚。
これは、教科書や手順書には載っていません。
でも、うまい営業はみんなやってる。
素材(=お客さん)を見極めて、言葉やタイミングをその場で調整する。
その判断力は、経験を重ねていく中でしか身につかないんです。
「あの人はネジが飛んでる」?──それ、ただの防衛本能かも
下手な営業ほど、トップセールスには近づかない。
なぜかというと、自分の「できなさ」をまざまざと突きつけられるからです。
その惨めさを避けたいがために、こう言いがちなんです。
「あの人はちょっとネジが飛んでる」
「あれはもう才能だから、自分とは別の人種」
でも、それってただの“防衛本能”。
本当は、その「自分にはできない」と思ったポイントにこそ、
これから掴むべき営業の引き出しが眠ってるんです。
トップセールスも最初から“飛んでた”わけじゃない。
何度もやらかして、傷ついて、それでも現場に立ち続けて得た“感覚”があるだけ。
営業がうまくなるって、どういうこと?
「営業をうまくなりたい」っていうのは、
つまり「目の前の人にちゃんと届くようになりたい」ってこと。
スキルやノウハウも大事。
でも最後にモノを言うのは、“相手の今”を感じ取る力。
そしてその力は、数をこなすことでしか育たない。
最後にちょっとだけ真面目な話
営業に近道はありません。
でも、やればやるほど、ちゃんと景色が変わっていきます。
まずは「トップセールス」を理解し見習うこと
Sales SOSでは、型にはまったノウハウだけでなく、
「なんかこの感じ、うまく言えないけど大事だよね」
──そんな領域にも、これからも光を当てていきたいと思っています。
また次回、お会いしましょう。
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