今回の記事は、僕が仕事において感銘を受けているひとつのお話を披露しようと思います。
まん坊とキングダムハーツ
キングダムハーツというゲームは2003年に出た「ディズニー×FF×アクションRPG」なんだけど「ソラ」というのはそのゲームの主人公である。当時、僕は小学生でゲーム屋に発売日の朝6時位に買いに行ったのを覚えている。
24時間のゲーム屋だったけど0時に出ると知らずに朝買いに行ったんだよね。ブラウン管のテレビにかじりつきながら初めてオールでゲームしたのもキングダムハーツだった。
プレイステーション×ブラウン管だからなのかTVの光量?の調節ができずにハロウィンタウンが真っ暗すぎてなにも見えずに1週間詰まって進めなかったり、大変だった。
あまり褒められた事ではないが両親が共働きで学校サボってキングダムハーツFM(ファイナルミックス)を夏休みの延長と称し、9月の2週間くらいサボって素材集めしてました。攻略本のアルティマニア買ったのも初めてはこのゲームなんじゃなかろうか。
それくらいキングダムハーツには思い入れもあるし、人生でプレイした時間も長かったゲームでした。またアルティマニアやネットの記事で制作秘話とかを漁ったりしたゲームでもありました。
キングダムハーツの「ソラ」がスマブラに参戦!
それはスマブラの新しいキャラ、新規ダウンロードコンテンツの最後の参戦キャラの発表動画を見てたときでした。僕自身任天堂が好きでプロモーションや新しいサービスの発表があれば見に行くくらいには好きです。特にピクミン!
見た瞬間の感動とそれを叶えるまでの道のりの想像
前述にネットの記事を漁ったりしていた事で点と点を結んだ出来事が私の中で起きました。スーパーノヴァに近いです。
そのひとつが下記記事になります。
キングダムハーツのディレクター野村さんが「スーパーマリオ64」を見た時、衝撃を受け、それを自分でも作りたいと思い、作りたいな。と言ったら「無理だよw今からマリオみたいな世界的キャラクターを作るのはさ!ディズニーくらいのキャラじゃないと!」と言われ、その数年後ディズニーとゲームを作る話があり、手を上げたのが野村さんで作られたのがキングダムハーツでした。(当時、ディズニーとスクエニが同じオフィスビルに居てエレベーターで一緒にゲーム作らないか?となってできたのがキングダムハーツという話は有名ですが、そのエレベーターには野村さんはいなかったそうです。)
僕からしてみたら、野村さんにとってものすごい出来事なんじゃなかろうか。憧れてたマリオと自分が作ったソラがスマブラという大舞台で共演する。仕事においてこんな感動できる事はあるのだろうか。とまた野村さん自身もソラがスマブラに参戦するのは意欲的だったそうです。
スマブラで行われた参戦キャラアンケート
スマブラの参戦キャラをユーザーにアンケートを取った所、ぶっちぎりでソラが1位だったそうです。
ただその結果を公表しないように決定したのは任天堂の岩田社長でした。ネットでの非難などを想定した判断と言えば、英断だったと言えます。またそれは僕のようなキングダムハーツに思い入れのあるユーザーがたくさんいた事実であり、そのアンケートが6年越しに実現に至れたのはすごい事だと思います。
「ソラ」の版権について
ソラの版権については「ディズニー」が持っており、「とあるアワード会場」で、ディズニーの担当者と偶然、話す機会があり、スマブラにソラを参戦させて欲しいというアンケート結果が多い。ということを話したところ、その担当者は、「こちらとしても参戦出来たらよいと考えている。」という答えがあったとの事です。
その後、任天堂、スクウェア・エニックス、ディズニーの3社で、「慎重、かつ長い間」話が進められ、その結果、正式に参戦OKという結論に達することが出来たそうです。またソラのために5枠の参戦キャラを無理やり6枠にして今回は着地したそうです。
まとめ
スーパーマリオ64を見て衝撃を受けた1人のゲームディレクターが作ったゲーム、キングダムハーツ。その主人公「ソラ」そのソラが約20年越しに同じゲームでマリオと遊べるようにキングダムハーツを遊んだユーザーがアンケートに答える。それが実現する。というのは僕にとってこの時代に生きれてよかったと思えるくらいには感動しております。こんな仕事ができるように僕は仕事をしています。
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